冬のニューヨークを歩いた。旅は携行するレンズによって全く違うものになると思う。
その画角に合わせて景色を見ようとするし、そのF値によって魅力の着眼点も異なるから。

今回は TAMRON の28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) の1本だけを持って出かけた。
人口の3分の1以上は国外生まれの人で構成されているニューヨークという街ゆえか、知らない人に話しかける垣根が低いのか、撮影している最中にもカメラやレンズについてしばしば聞かれる。そんな時、TAMRONレンズの知名度がメーカー本社がある日本国内以上にアメリカでの方が高いことに気づかされる。

レンズ性能については、大口径レンズならではの高画質がこのズームの中によく収められたものだと、初撮りの1枚目からとても感心した。
合焦ポイントのキレや美しさは、非合焦ポイントのボケ具合によって引き立てられると思うのだけれど、そのボケ部分の表現力がとても高く、撮ろうとしたものが思い描いた以上の絵として出来上がってくる。
その期待を超える驚きを感じたくて、次々と何でも撮ろうとしてしまう。
この街を舞台に映画を撮りたい人が多いのも分かる気がする。

自分が撮ろうとイメージしたよりも表現力の高い写真になる意外性を、このレンズを使って感じてもらいたい。