ナンバーワンの称号

国内オートバイロードレースの最高峰「MFJ SUPERBIKE(全日本ロードレース選手権)」JSB1000クラスにおいて、圧倒的な強さを誇るライダーがいる。YAMAHA FACTORY RACING TEAMに所属する中須賀克行だ。
JSB1000クラスの年間チャンピオンを2008年から現在まで7回獲得し、2012年から2016年までは5年連続で同クラスの年間チャンピオンを獲得している。さらに、「FIM世界耐久選手権シリーズ 鈴鹿8時間耐久ロードレース」では、2015年から現在まで3年連続で優勝という実績を連ねている。
常に誇り高きナンバーワンである中須賀克行を、レンズを通して追いかけた。
ピット内での緊張した表情、時速300キロを軽く超えるマシンとの一体感、光と影と情景を念頭において狙ってみた。
今回相棒として選んだレンズは「100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD」だ。
このレンズの特徴は100ミリから400ミリまでと非常に広範囲な焦点域を持ち、ピットなどでの狭い空間で被写体まで距離が近い場合でも、コースを走行する遠く離れたライダーをアップで切り撮りたい場合でも、オールマイティーに使用できることだ。常に撮影場所を変えるロードレース撮影では、持ち運びや利便性において非常に軽量であるところも優位点であると付け加えておこう。
切り撮ったものはどうか。
ピントがビシッと決まったときは、非常にシャープで好感が持てると感じた。シャープだからといって解像感を損なうものではない。例えば、マシンに貼られたステッカーなどには凹凸がみられ、ライダー着用のツナギには革の質感も十分表現できていて、想像以上に高画質であった。ロードレース以外のジャンルでも、オールマイティーに使えると思う。
写真の撮り方、楽しみ方は千差万別である。
撮影する被写体によっても違ってくるが、今回私が使用した超望遠ズームレンズ「100-400mm」は、レース場での撮影には絶好なレンズだと感じた。広範囲な焦点距離を利用して、ワイドで雰囲気があるレースの情景を狙ってみたり、「これでもか!!!」といわんばかりの迫力あるアップを切り撮ってみることも可能だ。
超望遠のズームレンズで焦点距離を様々に変化させて、あなただけのナンバーワン作品を狙って欲しい。このレンズを手にすれば強い味方になってくれるはずだ。