私は家族や子どものライフスタイルを専門に撮影しており、撮影には必ず複数のレンズを持参する。普段から好んで用いる焦点距離はあるものの、一本でそのすべてに対応できるレンズをこれまで見つけることができなかった。そこで今回、万能な「35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD (Model A043)」を使用。私は子どもの顔をアップで撮影し、その細かい特徴をシャープにとらえることを心がけているが、そのとき好んで用いる35mmの焦点距離を網羅。特に目にしっかりとピントが合い、細部がぼやけてしまうこともない。また私の好きな85mm、さらには150mmまで、長い焦点距離もカバーしている。まるで単焦点レンズが詰まったバッグを持っているようだが、実際には驚くほど高性能なレンズボディ1つにすべてが詰め込まれている。レンズの圧縮効果も素晴らしく、焦点距離を長くすれば、とろけるような背景ボケを実現できる。

私がレンズで重視するのは、素早くピントが合うことと、被写体が激しく動いてもシャープな描写が可能なこと。歌ったり、踊ったり、くすぐったり、回転したりと、子どもたちが楽しいと思うようなことをして撮影する。ほとんどが一度限りの瞬間であるため、いつでもそれを捉えることができなければならない。

また優れたレンズ構造が、レンズを過度に保護することに躍起にならず、被写体との撮影を楽しむことに集中させてくれる。光と美しい色の描写も気に入っている。加えて、高い光学性能や反射防止性能が、色収差や強力な逆光を効果的に抑えてくれる。レンズの品質が非常に優れているため、写真は撮影したままでも十分美しい仕上がりだった。

Model A043は、全体として極めて好印象だ。鮮明なピント、美しいボケ、独創的な焦点距離が特に気に入ったが、これらはほんの一例に過ぎず、ようやく家族の写真撮影に持参できるレンズを見つけることができた。これさえあれば、他のレンズを持っていく必要はないだろう。この一本で大切なシーンからささやかな瞬間まで、記録したいすべての瞬間をいつでも捉えることができる。自分の道具に自信を持つことで、被写体や画作りにより集中できるだろう。