「レンズを1本しか持ち歩けないとしたら、何を選びますか?」と尋ねられることがよくある。もちろん、どのレンズであっても1本ですべての撮影に対応することはできないのだが、どんな写真を撮影するのかによってどのレンズを持っていくのかを決めるのはとても簡単なことだ。私にとって超広角レンズを通して世界を見ることは、他のレンズとは違い、いつも特別な感じがする。自分の写真を多くの他作品から際立たせる簡単な方法の1つは、人間の目では通常見られない世界を見せることだ。 そして、超広角レンズは間違いなくその世界を見せてくれる。その点、新しい17-35mm F/2.8-4 Di OSD(Model A037) はパーフェクトだ。コンパクトなサイズ、シャープで歪みの少ない画像によって、インパクト且つパワーのある写真を撮影することができる。
主にトラベルポートレートを撮影している写真家としては、このようなレンズの選び方は従来のポートレート用レンズの選び方と矛盾しているように思われがちだ。

しかし、私にとって魅力的でおもしろい写真を生み出すには、ボケよりも、写真の中でストーリーを語れることの方がはるかに重要だ。私たちは、日常とは異なる世界を見るために遠く離れた場所へと旅をし、その世界を存分に捉えるため、超広角レンズへと手を伸ばす。撮影時、被写体に近づけば、その作品の主役はその被写体となる。ポートレートを撮影するときには、被写体である人物を中心に撮影したいと思うことがよくある。広角レンズで撮影すると、被写体の背景を作品に撮りこめることで、ポートレートにストーリーの要素を加えることができる。超広角レンズを上手に使って撮影したトラベルポートレートは他のどの写真よりも魅力的だ。Model A037は同クラスで最軽量。これは旅をしながら撮影するのに大きなメリットだ。写真家はいつも作品について妥協することなく、持ち歩く機材の量を減らすことを目指しているから。

また風景写真家、建築写真家、天体・星景写真家も、Model A037は申し分のないレンズだと気づくだろう。大口径F/2.8は、天体写真にとって理想的だ。すみずみまでシャープで、歪み、色収差も少ない点では、建築写真家たちの理想だ。そして、高価なフィルターアダプターや、かさばって持ち運びにくく、手入れが面倒なスクウェアフィルターを使わなくても、一般的なφ77 mmフィルターをレンズに直接取り付けられることに、風景写真家たちは大喜びするだろう。
最後に、AFを使うと、このレンズは、スケートボードなどのスポーツ撮影に最適なものになる。また、静音性に優れた「OSD」の搭載により、動画撮影にも最適だ。
私は、発売前にModel A037を使って撮影するという光栄に預かったが、その性能と画質の鮮明さに興奮したものだ。みなさんもきっと、同じように心を躍らせることだろう。
だから、次に「1本のレンズしか持っていけないとしたら、何を選びますか?」と尋ねられた時、私は間違いなくModelA037を持っていくと答える。