今回は素敵な草花のマクロ写真で人気の石井孝親さんの登場です。

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タムロンSP AF60mm F/2 Di II LD [IF] MACRO 1:1で撮影

私は子供の頃から昆虫が大好きで、夏休みともなれば朝から暗くなるまで虫取り網を片手に、近所の池、田畑を飛び回っているような、根っからの昆虫少年だった。玄関に重箱のように積み上げた飼育ケースが自慢で、飼っていた生物は、カブトムシ、クワガタムシ、ヤゴ、ザリガニ等々。「宿題は終わったの ! ? 」という母の声もまったく耳に入らず、自宅にいる時は宿題なんてほったらかしで、飼育ケースを覗いてばかりいた。

ふつう、中学に入ればほかに興味が出て昆虫少年から卒業する人がほとんどなのだが、私はいまだに卒業できず、納戸には相変わらず飼育ケースがずらりと並んでいる始末。しかし、実は飼育することで、ふだん自然界では見ることのできない生態をつぶさに観察することができ、これが実際の撮影時に役立つのだということに気がついた。たとえば最近の図鑑等には書いてあるが、ヤゴ(トンボの幼虫)は羽化が近づくと餌をまったく食べなくなり、水面から少し顔を出すようになる。これが羽化の合図で、このような実践的知識が実際に自然の中で写す時に大いに役立つのである。

昆虫に興味を持つと、たとえばカブトムシはどんな木の樹液が好物かをウエブや本で調べ、秋にドングリがなるブナ科のクヌギやコナラの樹液を好むことなどが分かるが、実際に観察すると樹液以外にもスイカやトマト畑でも採集可能ということも知ることができる。さらに、もっと驚いたのは何と甘く熟したトウモロコシ畑でも採集できるのだ! ウエブや本に載っている情報だけがすべてではない。


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タムロンSP AF 180mm F/3.5 Di LD [IF] MACRO 1:1で撮影

デジタルカメラブームになってから、花や昆虫を写す人が増えたのは喜ばしいことだが、ただ被写体として写している人が大多数なのは残念なことだ。私は、良い自然写真を撮るためには、自然を知ることがもっとも大切だと痛感している。

私は中学2年生の時に虫取り網をマクロ付カメラに持ち替え写真を始めた。写真を始めて数年後に中望遠マクロが欲しくなったものの、学生の身分ではカメラメーカーの純正レンズには手が出ず、買ったマクロが初代のタムロン90mm F2.5マクロだったのだが、とろけるような柔らかなボケ味にはすっかり魅了された。最初は妥協して買ったはずが、今ではマクロレンズだけはタムロンで、そのほとんどの作品をSP AF90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 で撮影し、とても気に入っている。


※タムロンフォトギャラリーで、SP AF90mm F/2.8 Di MACRO1:1(Model 272E)の作品ページを公開中
SP AF90mmのフォトギャラリーページはこちら

また、望遠マクロのタムロンSP AF180mm F/3.5 Di MACRO1:1(Model B01)による作品ページも公開中
SP AF180mmのフォトギャラリーページはこちら