タムロン90mmマクロレンズの新たな幕開け
高い光学性能を継承しながら、手ブレ補正機構「VC」の性能向上を実現
高解像力と美しいボケ味で定評をいただいているSP 90mmマクロレンズの光学性能を継承し、各種機能を高めた新しい90mmが誕生しました。「VC」機構に新しく追加されたシフトブレ補正機能により、無限遠からマクロ域まで手ブレ補正性能が更に向上され、「USD」の制御ソフトを改善することにより、AFの合焦速度・精度の向上を達成しました。
さらに、今までよりも高いレベルで外部から侵入するチリや水滴を防ぐ防塵防滴構造の採用や、レンズ最前面に耐久性にすぐれた防汚コートを施すなど各種機能を高めました。
そして細部まで緻密に仕上げた新しい外観デザインの採用により、金属鏡筒の高い質感と滑らかな手触りをもつ新しい90mmマクロに生まれ変わりました。

レンズ構成は11群14枚。特殊硝材LD(Low Dispersion : 異常低分散)レンズ1枚とXLD(eXtra Low Dispersion)レンズ2枚を贅沢に使い色収差を良好に補正。また、マクロ領域から遠景まで、あらゆる撮影距離で高い光学性能を実現する「フローティングシステム」を採用。すぐれた解像性能を実現しています。
さらに、eBAND(Extended Bandwidth & Angular-Dependency)コーティングと BBAR(Broad-Band Anti-Reflection)コーティングを組み合わせることで反射防止性能を飛躍的に向上させ、クリアでヌケの良い画像を得ることができます。

タムロンの歴代90mmマクロレンズ(マニュアルフォーカスから現在のオートフォーカスモデルまで)は、高い解像性能とボケ味の美しさに定評をいただいておりますが、この2つの両極にある設計課題をより高い次元でクリアするために、徹底した光学シミュレーションを実施しています。特に二線ボケの発生を抑制するようボケ味のシミュレーションに力を注ぎ、目を見張るようなシャープな画質と自然なボケ味を実現しました。

タムロンの定評ある手ブレ補正機構「VC (Vibration Compensation)」に角度ブレを検知するジャイロセンサーに加えてシフトブレを検知する加速度センサーを新搭載。二つのセンサーからの信号を入力演算し、最適な補正を行うことによって無限遠 からマクロ域まで手ブレ補正性能の更なる向上を実現しました。

「USD (Ultrasonic Silent Drive)」の制御ソフトを見直すことでAF時の合焦速度、精度が大幅に向上しました。
ユーザーが狙った被写体にすばやく、そして静かに合焦させることができます。特にマクロ域ではピント位置により写真表現が大きく変わります。フルタイムマニュアル機構により、AF・MFスイッチを切り替えることなく、マニュアル操作で微妙なピント調整を加えることができます。

各種スイッチ部や、フォーカスリングとレンズ鏡筒との境界にシーリング部材を施しました。これまでの簡易防滴構造よりも高いレベルで、外部から侵入するチリ・ホコリ・水滴を防ぎ、レンズの使用機会を拡大します。