高トルク・高レスポンスでスピーディーなピント合わせを可能にするリング型超音波モーター「USD(Ultrasonic Silent Drive)」を搭載。USDは超音波の振動を回転力に変換するため、作動音が非常に小さく、静粛性にすぐれているのが特長です。また、フルタイムマニュアル機構の搭載により、AF撮影時でもフォーカススイッチを切り替えることなくMFでピントの微調整を行うことができます。

9枚羽根による円形絞りを採用。絞り開放から2段絞り込んだ状態においても、ほぼ円形の状態を保持。形状を崩すことなく、美しいボケを表現することができます。

2枚のGM(ガラスモールド非球面)レンズを採用。像面湾曲を補正し、像面の平坦性を確保する一方、球面収差やコマ収差を補正することで、画面全域で点を点と表現できるすぐれた結像性能を実現しました。

周辺光量が低下しやすい大口径レンズでありながら、実用性を重視した設計によって、豊富な周辺光量を確保しました。

35mmではLDレンズ1枚と補正効果がさらに高いXLDレンズ1枚を採用。大口径レンズで発生しやすい色収差を良好に補正し、色にじみの少ないクリアな描写を可能にしています。

産業用レンズの製造を通して培ってきた防汚コートの技術を、写真レンズにも採用しました。最前面のレンズに撥水性・撥油性にすぐれたコーティングを施すことで、レンズ表面に付着した汚れを簡単にふき取ることができます。また、耐久性にもすぐれているため、その効果が持続します。

右図：油性ペンによるコーティング有無の比較
左：防汚コートなし
右：防汚コートあり

ともに優れた反射防止性能を発揮する、eBAND(Extended Bandwidth & Angular-Dependency)コーティングと BBAR(Broad-Band Anti-Reflection)コーティングを、機種ごとにカスタマイズして採用。ゴーストやフレアの原因となる光の反射を極限まで抑え、ヌケのよいクリアな画像を実現します。超低屈折率のナノ構造膜と、従来のマルチコーティング技術を融合した eBANDコーティングは、とりわけ低減することが難しい、斜めから入射する光の反射を効果的に抑制します。

マウント部分をはじめ、レンズ内部に水滴が浸入しにくい構造をレンズの各箇所に採用。屋外での撮影にも配慮しました。