世界に賞賛された超望遠がさらに進化
タムロンは、手持ち撮影を可能にする小型軽量の超望遠ズームレンズSP 150-600mmを、2013年12月に他社に先駆けて発売。高い光学性能に加えて、機能性、機動性にも優れ、野生動物や野鳥、飛行機、鉄道、モータースポーツなどを撮影する世界中のプロや写真愛好家たちから、待望のレンズとして大きな賞賛をいただきました。
その超望遠レンズが、さらなる性能向上と新たな機能を身に着けました。光学性能の向上、AFの高速化、手ブレ補正効果の強化、防汚コートの採用、フレックスズームロック機構や別売の専用テレコンバーター開発など、撮影者が超望遠撮影時に求める要素を追求。厳しい品質基準をクリアし、デザインも洗練された次世代のSP 150-600mm G2 (Generation 2)として生まれ変わりました。

SP 150-600mm G2 (Model A022)のレンズ構成は13群21枚。従来機種のSP 150-600mm (Model A011)の光学設計を改良することで全焦点域において性能を更に向上させています。Model A011と同じくLD(Low Dispersion:異常低分散)レンズを3枚使用し、軸上・倍率色収差を徹底的に排除しています。また、極めて高い画質の実現に寄与しているのがeBANDコーティング。ゴーストやフレアの発生を極限まで抑え、クリアで抜けの良い画質を実現しています。
さらに、レンズ鏡筒内部のフォーカスカムやズームカムを改良し、最短撮影距離を2.2mに短縮。テレマクロのような撮影が楽しめます。


応答性・制御性にすぐれ、高速かつ精度の高いピント合わせを可能にするリング型超音波モーター「USD(Ultrasonic Silent Drive)」を搭載。従来のModel A011の制御回路・AFアルゴリズムを改善することで、Model A022は、AF速度、ローコントラスト時のレスポンス、高速で動く被写体への追従など、AF機能を向上しています。また、フルタイムマニュアル機構の搭載により、AF撮影時でもフォーカススイッチを切り替えることなくMFでピントの微調整を行うことが可能です。


手ブレ補正機構「VC (Vibration Compensation)」を改良することで手ブレ補正レンズの応答性が向上し、CIPA規格準拠4.5段分の補正効果を実現しました(VC MODE3使用時)。また、流し撮り専用モードを含む3つの補正モードを切り替えるスイッチを新搭載。お好みに応じて最適な手ブレ補正モードを選択することが可能です。
VC機構の搭載により、高画素カメラで目立ちやすい手ブレによる画質の低下を防ぎ、カメラとレンズが本来持つ高い光学性能を最大限引き出し、夕暮れなどの低照度下でも手持ち撮影の可能性を拡げます。
・MODE1: ファインダー像の安定と補正効果のバランスがとれた、基本となるモード。
・MODE2: 流し撮り専用のモード。
・MODE3: 補正効果を優先したモードで、シャッターが切れる瞬間のみ補正。
*別売アクセサリーのTAMRON TAP-in Console™ を使うと、MODE 1のカスタム設定が可能です。初期設定の「標準」、ファインダー像の安定性をより優先させる「ファインダー優先」のいずれかを選択することができます。
詳しくはTAP-in Consoleのオンラインヘルプへ >

ズームリングを前後にスライドさせることで、任意のズームポジションで瞬時にロックと解除ができるフレックスズームロック機構を開発しました。レンズの自重によるレンズ鏡筒の不用意な動きを防ぎ、撮影の利便性を高めています。また、従来のズームロックスイッチもあわせて搭載し、携帯時の自重落下を防ぎます。
超望遠レンズSP 150-600mm G2は、「ヒューマンタッチ」な機能美を追及したデザインのフィロソフィーが、細部に至るまで実現されています。曲面で構成されたレンズフロント部は手の掌(たなごころ)にフィットし、ホールディングしやすく美しいデザインを実現しました。ズームリングの溝幅の最適化、フォーカスリミッターをはじめスイッチ類は形状や配置を工夫し、操作性を向上しました。さらに付属アクセサリーの三脚座はアルカスイス互換のクイックシューに対応し、握りやすい形状を実現。レンズ鏡筒にフィットする滑らかな曲線を用いたフードは装着・着脱がしやすいデザインを採用しています。金属外装を採用し、フレックスズームロック機構などの新機能を追加しながらも手持ち撮影が可能なサイズと重量を実現しました。

装着するレンズの光学性能を活かし、焦点距離領域を拡大する、1.4倍と2倍のタムロンレンズ専用テレコンバーター(別売)に対応。Model A022との組合せで最大1200mmまで、さらなる超望遠領域の撮影をお楽しみいただけます。
詳しくはTELE CONVERTERの製品情報へ >
エンジニアリングとデザインを融合させ、機能美を追求し、作り込みを隅々まで徹底。金属外装を採用した高品位なデザインを完成させました。新しいスイッチのデザイン、見やすい文字や大きくした表示窓、指がかかりやすい有機的な形状の採用など、操作性を大幅に向上させています。あらゆる人に使いやすいレンズを目指し、ヒューマンタッチなデザインを追求しました。
デザイン コンセプトページへ >

外観デザイン
製品情報
製品仕様
モデル名 | A022 |
---|---|
焦点距離 | 150-600mm |
明るさ | F/5-6.3 |
画角(対角画角) |
16°25' - 4°8' (35mm判フルサイズ一眼レフカメラ使用時) 10°38' - 2°40' (APS-Cサイズ相当デジタル一眼レフカメラ使用時) |
レンズ構成 | 13群21枚 |
最短撮影距離 | 2.2m |
最大撮影倍率 | 1:3.9 |
フィルター径 | φ95mm |
最大径 | φ108.4mm |
長さ* |
260.2mm (キヤノン用) 257.7mm (ニコン用) 259.7mm (ソニー用) |
質量** |
2,010g (キヤノン用) 1,990g (ニコン用) 1,955g (ソニー用) |
絞り羽根*** | 9枚 (円形) |
最小絞り | F/32-40 |
手ブレ補正効果 |
4.5段 (CIPA規格準拠) VC MODE 3使用時 キヤノン用:EOS-5D MKIII使用時、ニコン用:D810使用時 |
標準付属品 | 丸型フード、レンズキャップ、レンズポーチ、三脚座 |
対応マウント | キヤノンEFマウント用 / ニコンFマウント用 / ソニーAマウント用 *** ※ソニー用は販売終了しました。 |
希望小売価格 | 176,000円 (税込) |
仕様、外観、性能等はお断りなく変更する場合があります。
* 長さ = レンズ先端からマウント面まで。
** 質量 = 着脱式三脚座を含む。
*** 絞り開放から2段絞り込んだ状態まで、ほぼ円形の絞り形状を保ちます。
**** ソニー用は、手ブレ補正機構「VC」を搭載していません。
本レンズにフルサイズミラーレス一眼カメラの純正アダプターをご使用いただいた場合、従来の一眼レフカメラで使用出来る機能は問題なくご利用いただけます。
詳しくは弊社ウェブサイト、サポートページをご確認ください。
https://www.tamron.jp/support/
ニコンZシリーズとの互換性についてこちら
キヤノンEOS Rシリーズとの互換性についてこちら
その他カメラとの互換性についてはこちら
発売日について
2016年9月23日 (キヤノン用、ニコン用)
2017年4月27日(ソニー用)
レンズ構成図(13群21枚)
外部レビューサイト SP 150-600mmを外部リンクサイトにてご紹介いただきました。
アクセサリー

(CF95II)

(HA022)
