http://tamron.jp/views/uploads/2016/02/nakafuji_takehiko_01_main-1200x800.jpg

タムロンの新しいフルサイズ用高倍率ズームレンズ28-300mm F/3.5-6.3 Di VC PZD(A010)を携えて、ハノイへと赴いた。ベトナムは、10年以上前にハノイからホーチミンまで縦断の旅をしたことがあり、思い出深い土地のひとつなので、再訪には胸が高まる思いであった。

久しぶりのハノイには真新しい建物や高級店も数多くできて、洗練された出で立ちの人々も増え、以前に旅した時と比べて経済的な発展ぶりには目を見張るものがあった。とは言っても旧市街エリアに足を踏み入れれば、そこは昔ながらの混沌とした喧噪に包まれた、どこか懐かしいアジアの街である。

そして、街の中心に位置する市民の憩いの場、ホアンキエム湖周辺は、以前と全く変わらぬ落ち着いた佇まいでほっとさせられる。行き交うバイクの渦と群衆、雑多でカラフルな街角、古い寺院、卒業式を終えた学生達、店先で目に付くユニークなディスプレイ、1日足を伸ばした北部の景勝地ハロン湾の雄大な光景…。日々エネルギッシュな変貌を遂げる中でも、ふと時を忘れさせる様な静寂と色濃い伝統を残したハノイの街は、いくら歩いても魅力が尽きる事がない。

28mmから300mmという驚異的な倍率を持つこのレンズは、こうした旅のあらゆる状況にフレキシブルにズーミングできるため、シャッターチャンスにも即座に対応することが可能だ。できる限り身軽に歩きたい旅先では、何本ものレンズを持ち歩くよりも、1本のみを旅の相棒にして、軽快にスナップするのが楽しいものだ。

タムロンの長年にわたる高倍率ズーム製造の蓄積が凝縮されたこのズームは、描写の点でも単焦点レンズにまったく遜色のない、頼れる1本である。