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私は初代のタムロン90mmF2.5マクロ(52B)を写真専門学校生時代、まだ10代の頃に入手し、そのとろけるようなボケ味とシャープな描写に魅了され、マクロレンズならタムロン!となってしまったほどのファン。その後、90mmマクロがモデルチェンジするたびに、すべてのモデルを使い続けてきたが、期待を裏切られることはなかった。

2012年11月に、切望していた手ブレ補正付の新型タムロン90mmマクロ(F004)が発売されるのだが、実は私は発売の数ヶ月前にカタログ、ウエブ掲載用の撮影を依頼され一足早く手にすることができた。ワクワク、ドキドキしながら少し撮影しただけで、その完成度の高さに驚いた。

F004に比べると旧90mmF2.8マクロ(272E)は、AF撮影ではピント合わせが少し遅く、暗いところではピントが合いにくい時もあったのでMFで行っていたのだが、新型90mmマクロは超音波モーターが搭載されIF(インターナルフォーカス)化されたことで、AF撮影でもピントが迷うことも少なく瞬時に合い、快適な撮影が行えた。私は今まで三脚使用派だったのだが、今回の撮影はすべて手持ち撮影で行ってみた。結果は補正効果も十分。1/15秒の低速シャッターで等倍撮影も可能な実力を持っていた。手ブレ補正効果は低速シャッター時だけに効果があるのではなく、高速シャッター時であっても構図決定時に画面が動くことなく安定するのは大きな利点だ。

新型90mmマクロには新たに円形絞りも採用されているので、開放撮影時に画面の隅で発生する口径食の影響による玉ボケがレモン形になる現象も緩和される。ここに掲載したバックに玉ボケが写った作品はすべて1段絞ったF4で撮影しているのだが、玉ボケの形はほぼ円形を保っている。

一皮むけたクリアな描写も持ち味の新型90mmマクロは、春の陽光で目覚めた草花たちの「輝きの季節」を写すのに最適だった。伝統の、とろけるようなボケ味も健在で、このレンズなら初心者でも簡単に綺麗な写真を撮ることが可能で、私イチオシのマクロレンズだ!