今回はナチュラルなカメラアイが大人気、お散歩写真のhanaさんの登場です。

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庭の写真を撮ることは楽しい。

広大な庭園や京都の庭に出向くわけではない。
我が家の、猫の額と呼ぶには猫に失礼と思えるほどの小さな小さな庭。そんな庭で写真を撮っている。

祖母から受け継いだ小さなつくばいと小さな灯籠。植木屋さんの力をお借りして、ホースをつなげて使える簡略な「鹿威し」も作った。水を通すことはまれだけれど、小気味好い音はなかなか心地よいものだ。


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風情や情緒のある日本庭園を造ることもできず、おしゃれなイングリッシュガーデンもいいなとは思うけれど、私のセンスでは実現できない。だから雑然と、お気に入りの草、想い出のある木や果樹と雑草で覆われた地面の庭となった。

ヘビイチゴ、シロツメクサやネジバナを植えた。ツクシが春になって顔をだしたらいいな…と植えた。秋にはネコジャラシとカヤツリグサが風にゆれる。少しずつ雑草が増えて新しい土にしっかりと根をはってくれた。

鳥たちも空からいろいろな種を運んでくれるようで、思いがけずに南天の実生も生えた。難を転じるということでとても縁起の良い木なのだ。


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雑草の間からスズラン、フキが春先に芽をほっこりと出す。気が付けばたくさんの花をつけてくれるまでに育った。

根元に雑草を配したので、土は乾燥をすることもなく木々を守ってくれている。かつては盆栽として父が育てていたものを直植えした腰丈の紅葉、松、小米桜も四季を感じさせてくれる。

草があれば虫もいる。そして落ち葉もあればこぼれ種だってある。鳥もくるし、もちろん猫が木陰で昼寝をしていることもある。車1台ほどのスペースだけれど、路地裏を散歩する楽しみがこの小宇宙にもぎっしりと詰まっている。


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だから写真を撮っていると2時間でも3時間でもこの庭で過ごすことができる。タムロン18-270mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD や SP AF90mm F/2.8 Di MACRO1:1で不思議な世界をのぞいて楽しんでいる。

私の散歩写真のはじまり。それは生まれ育ったかつての庭だったのかもしれない。

<この撮影に使用した機材>
キヤノン EOS 7D
タムロン 18-270mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD
タムロン SP AF90mm F/2.8 Di MACRO1:1